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足関節捻挫 【概要】

最終更新: 2019年3月16日


足首の捻挫と聞いてどのようなイメージを持つでしょうか?

捻挫なんてへっちゃらだから、直ぐプレーに復帰できると思っている方も多いのではないでしょうか?


捻挫で起きていることは、足首の靭帯損傷や骨の打撲である骨挫傷がほとんどです。


そんな捻挫を解説していきます。



【捻挫とは】

○概要

捻挫は足首を支えている靭帯や関節包の損傷のことを指します。


足首の捻挫のほとんどは内側に捻ることによって起きます。そのため、外くるぶし先端の前方に前距腓靭帯に損傷が起こることが多く、くるぶし周辺が腫れていたり、押すと痛い場合は、靭帯損傷だけでなく、剥離骨折なども考えられます。また骨同士がぶつかることによって足の内側に痛みが生じる場合もあります。


○受傷機転

サッカーで最も起きやすいケガである捻挫はどのような場面で起きやすいのでしょうか。





このような切り返し・相手に踏まれる・ジャンプの着地など、外からの強い力によって、関節が正常範囲を動いてしまった時に起きるケガです。


○捻挫の起きやすい場所

足首には、内側と外側にいくつもの靭帯があります。特に今回は靭帯損傷の起きやすい外側の靭帯の説明をしていきます。

上記の画像のようにいくつもの靭帯がありますが、今回は最も損傷しやすい2つの靭帯を紹介します。


最も損傷しやすいのは、前距腓靭帯です。

足首を上から眺めた際に外くるぶしの前から、距骨という骨までついている靭帯です。


この靭帯は上記の写真でもありましたが、

足先が下に向いている状態で、外に捻ってしまう時に損傷します。


次に踵腓靭帯です。

外くるぶしの下側から踵の骨についている靭帯です。この靭帯は、足首が90度に近い状態で外側に捻ってしまうと損傷してしまいます。


○捻挫の危険性

冒頭にも述べましたが、捻挫はあらゆるスポーツでポピュラーなケガでもあるため、簡単に片付けてしまうことが多くあります。しかし、捻挫は骨折をしてしまっている場合や、後に後遺症となってしまう事例が多くあります。必ず医療機関を受診し、対処していきましょう。





○捻挫の症状

症状は様々ありますが、主に動かすと痛い、外くるぶし周囲を押すと痛い、熱感や皮下出血、大きな腫れが出るなどが挙げられます。また数日たつと、くるぶしの下あたりに内出血が見られる場合もありますが、重力によって出血した血液が下に落ちてきているという状態ですので、そこまで気にする必要はありません。






【応急処置】

捻挫を起こしてしまった場合の対処法を確認していきます。


流れとしては、下記の通り行なっていきます。

・症状の確認

・立てるか歩けるかの確認

・応急処置


○症状の確認

捻挫が起きてしまったら下記の流れで確認しましょう。


・見た目の変化

→捻挫を起こしてしまった場合、まず見た目の大きな変形がないか確認しましょう。変形があった場合は、骨折が疑われますので、直ぐに医療機関を受診しましょう。


・熱感

→次に痛い範囲の皮膚の温度を確認していきます。捻挫が起きると、その部分の炎症が起こり熱感(周りの部分より温度が高い)が感じられる場合があります。


・痛みの箇所

→捻挫した直後は、足首全体の痛みを感じる場合がありますが、主に下記の写真の部位を押すと痛みを生じる場合があります。その場合には応急処置を実施し医療機関を受診しましょう。








※足を内側から見た写真


○応急処置

応急処置はRICE処置を行いましょう。

捻挫の場合大切なことは、腫れを大きくさせないことです。腫れが大きくなると、後のリハビリテーションで可動域の回復が遅れたり、痛みが引きにくいということが起きてしまいます。


ここでは、RICE処置のC(圧迫)を主に取り上げます。


まず一つ目の方法は、テーピングによる圧迫です。(できる限りこちらで行うのが望ましいです。)



二つ目は、バンテージ(伸縮包帯)での圧迫方法です。





【リハビリテーション】

※必ず医療機関の指示に従ってください

以下の順番で説明していきます。 ・急性期

・フェーズ1

・フェーズ2(前期、後期)

・復帰トレーニング



○急性期(受傷~3日)

受傷後3日間は、急性期と呼ばれます。この急性期では、炎症などが現れるため、腫れの軽減、痛みの軽減を目的とし、下記のものを行います。


・RICE処置

→腫れや痛みを軽減させるために行う。


・患部の保護

→再受傷しないためにテーピングやサポーターを用いて患部を守る。





・動かす

→痛みのない範囲で足首を動かし循環を促し腫れを軽減させます。



○フェーズ1(受傷3日~1週間)

この時期の目標は、可動域(動く範囲)の回復です。特に足首を曲げる動きである背屈の可動域の回復を行います。また、重症度にもよりますが、部分的な荷重を行えるようにしていくフェーズです。


・皮膚の可動域

→捻挫後は固定や圧迫を行うため、足首周りの皮膚が動きにくくなってしまうことがあります。皮膚の可動域がなくなると足首全体の可動域に影響を及ぼすため、足首周りの皮膚をつまみ、皮膚の動きを出します。


・足首の可動域

→自分で動かす(自動)・自分で動かさない(他動)の足首の可動域を出していきます。

※捻挫した方向に行わないように注意


①自動

痛みのない範囲で、自分の力を用いて背屈をしていく。


②他動

チューブやタオルなどを用いて、自分の力を使わず背屈をしていく。(ふくらはぎのストレッチを含む)


・部分荷重でのトレーニング

→足首や下肢の筋力を回復していくにあたって、最初に行うべきなのは、チューブなどのトレーニングではなく、地面に足をつけたトレーニングです。地面に足をついて行う方が、安全にリハビリテーションを行うことができます。


・ヒップリフト

・サイドプランク

・ハーフニ―リング




○フェーズ2(前期)

この時期は、患部トレーニングや荷重トレーニングを痛み無く行えること、腫れの消失を目標として行います。


・CKC可動域回復




・自体重トレーニング





○フェーズ2(後期)

この時期は、バランス能力の回復や、足首の抵抗性の向上を目的として行っていきます。特に片脚でのトレーニングやチューブを用いた足首のトレーニングを実施していきます。またジョギングを開始します。


・片脚トレーニング




・チューブを用いたトレーニング





○復帰トレーニング

この時期は、ジャンプやアジリティー、コンタクトといった動作のトレーニングを行っていきます。足首の状態がよくなることで、いきなり復帰してしまうことがありますが、ステップや動きを行っていき動くことに慣れていくことが重要です。このような動きをトレーニングし、不安要素を少なくしていき徐々に練習に入っていきます。


・ジャンプ

・アジリティ

・コンタクト



【再発予防のテーピング】

どうしても足首に不安定感が残ってしまう場合や、捻挫後に構造上足首が緩くなってしまう場合があります。その場合に行うテーピングの巻き方を紹介します。


・キネシオロジーテープによるテーピング

・一人で巻く方法




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